【5分でマスター!】アベノミクスとは?詳しく分かりやすく解説します!!

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アベノミクスって言葉は知ってるけど何をしたのかわからない。それで日本ってどう変わったの?

 

こういった疑問に答えていきます。

この記事は、経済入門書作家で有名な、木暮太一(こぐれたいち)さんの著書『今までで一番やさしい経済の教科書』を参考にしています。

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本記事の主な内容

・①アベノミクスとは?

・②アベノミクスの三本の矢を具体的に

・③アベノミクスは日本にどんな影響を与えたの?

アベノミクスとは?

アベノミクスって聞いたことはあるけど結局なんなの?

とても簡単に説明すると、、、

安倍首相が掲げた目標のことで、「日本はずっと不景気だから、3つの作戦を立てて景気をよくするぞ!」という経済政策のことなんだ。

この3つの作戦のことを「三本の矢」なんて表現したりします。

この言葉は聞いたことある人も多いかと思います。

アベノミクスの基本発想は、デフレ・円高から脱却すべくインフレ目標を設定し、物価上昇と円安へ誘導することで日本経済を復活させるというもの

名前の由来は、安倍晋三の「アベ」と、経済学を意味する「エコノミクス」を合わせた造語となっています。

アベノミクスの三本の矢

アベノミクスの三本の矢

・第一の矢:大胆な金融政策
・第二の矢:機動的な財政政策
・第三の矢:民間投資を喚起する成長戦略

首相官邸の公式ホームページでは、このような画像で解説されています。

出典:内閣官房内閣広報室

おそらく経済の知識がない人にはわからないと思います。

なので、まずは超絶簡単に解説していきますね!

第一の矢:大胆な金融政策

世の中に出回るお金を増やして、景気を良くしようとする作戦のこと。

この作戦によって、民間企業や個人が、銀行からお金を借りやすくなります。

企業はそのお金を使い事業を成長させ、事業の成長によって人も雇われ、雇われた人の消費活動によって世の中にお金を回すことが出来るのです。

第二の矢:機動的な財政政策

公共事業などにお金を投入して、雇用者を増やして景気を良くしようとする作戦のこと。

公共の利益のために高速道路を作ったり、道路を整備したりするため、政府が民間企業に仕事を頼みお金を払います。

それによって、民間企業は利益が上がるから人を雇うことができます、雇われた人は給料を使って消費活動を行うことが出来るのです。

第三の矢:民間投資を喚起する成長戦略

民間企業や個人の成長を促進して、景気を良くしようとする作戦のこと!

成長戦略は一言で表すのは難しいのですが、簡単に言えば、企業や個人の活動の邪魔になっているルールをやわらげたり、これから大きな利益が生まれそうな分野に政府が支援をするということです。

 

第一の矢と、第二の矢は性質上、一時的にしか効かない栄養ドリンクのようなものなのです。

しかし日本は20年もの間、不景気が続いているため、経済の実力を引き上げなければなりません。そのために行うのが「成長戦略」というイメージでとらえていただくと分かりやすいかもしれません。

アベノミクスの三本の矢を具体的に解説

アベノミクスの全体像は分かっていただけましたか?

三本の矢という3つの作戦を立てて、日本経済を立て直すという目標がアベノミクスでした。

イメージがつかめたら、次に3つの作戦をもう少し詳しく解説していきます。

金融政策

金融政策とは、正確に言えば「世の中のお金(現金)の量を調節することで、経済を安定的に成長させようとする政策」です。なので景気が良すぎるときには、それを抑えるためにお金の量を減らす必要もあるのです。

しかし今回のアベノミクスでは、「不景気をどうにかしよう」として行う政策のため、お金を増やすということをします。

だから「金融緩和」となります。

これは第一の矢のことだね!金融政策によって、銀行からお金が借りやすくなるということだったけど、なんで借りやすくなるの?
これは日本銀行(日銀)が、銀行に対して行う政策なんだ。だから先ずは簡単に銀行の仕組みを見ていこう!

銀行の仕組み銀行の仕事は、預金者からお金を預かって、それを運用して利益を上げること。ただ預かったお金を金庫に貯めておくだけでは銀行の利益になりません。だから銀行は、私たちから預かったお金を別の人に貸して、その利子でお金を儲けています。

 

つまり銀行は、お金を貸す(融資する)のが仕事です。
ここからは「銀行はお金を貸したい」という前提で話を進めていきます。

金利を操作する

銀行の銀行とも呼ばれる日本銀行は、金融緩和のために2つの方法をとります。

そのうちの1つが「金利を操作する」ということ。

銀行からお金が借りやすくなるということは、お金を借りた時の金利が低いことが条件です。自分に置き換えてもわかるように、返すときの利子が低ければ低いほどお金って借りやすいですよね。

そのために、日銀はある金利を下げることをします。

それが「無担保コール翌日物(よくじつもの)金利」です。

ああ、意味のわからない単語が出てきたぁぁ。。
名前なんて覚えなくていいよ!これは銀行が他の銀行から1日だけお金を借りるときに発生する金利のことって覚えてくれればOK

 

実は日本中の全ての銀行は、日銀に口座を持っています。

そして、その日銀の口座に一定のお金を入れておかないといけないという法律があるのですが、銀行は日々たくさんの人にお金を貸していると、このお金が足りなくなってしまう場合があります。

そのときに「ごめん!ちょっと1日貸してくれない?明日返すからさ!」と、他の銀行からお金を貸してもらうことが出来るのです。

つまり、「無担保コール翌日物金利」が低ければ、他の銀行からお金を借りて融資をすることができます。だからお金を借りれる人が増えて、結果的に世の中にお金が増えるのです。

でもなんて日銀に一定金額のお金を預けないといけないの?
そりゃ、銀行の運営が悪化して支払いが出来なくなるのを防ぐためだね!銀行の支払いが滞りそうな場合に、このお金の一部を取り崩して資金繰りに充てるんだ。
なるほど!たしかに預けたお金が返せませんじゃシャレにならないもんなw

金融機関(銀行)は、日銀に決まった額のお金を預金しておかなければなりません。それを「法定準備預金」といいます。

出回っている現金そのものを増やす

金融緩和のために2つの方法のうち、もう1つがこちら。

日銀が「金利を通じて」ではなく、「直接的に」世の中の現金を増やす方法です。

え?そんなことが出来るの?
これだけだと魔法のようにお金を増やすイメージだけど、そうじゃなくて日銀が銀行からあるものを買って現金を増やしてあげるんだ。

前の章で、銀行は預かったお金を運用していると言いました。つまり、別の人にお金を貸すだけではなく、投資をしてお金を運用しているということもしています。

現金そのものを増やすという場合、銀行が投資をして持っている「国債」を日銀が買い取るということをします。すると銀行は、国債の代わりに現金を手にすることになるため、手元の現金が増えて貸し出せるお金が増えることになるのです。

これでも結果的に、世の中にお金が増えることになり景気が良くなる効果が期待されますね。

国債って?・・・政府が発行している債権(さいけん)という名の紙切れです。政府が資金を調達するときに「利息を払うから、年間お金を貸してくれない?」といって渡す証明証のようなもの。

財政政策

財政政策では、とにかく政府がお金を使うことが重要です。

じゃあコンビニやスーパーでビールとつまみを爆買いしても財政政策なの?
それじゃ国民に怒られるよw なんでも使ったら良いわけじゃなくて、景気を良くするためにお金を使うというのが正しいね!

政府が財政政策で使うお金は、「公共事業」やインフラ整備などに向けられます。

たとえば、道路の補修工事や、ダムなどは「財政政策」で作られていたりするのです。

なので、財政政策といったら「公共事業を実施すること」とイメージしていただければOKです。

でも、なんで道路工事をすると景気が良くなるの?
それは、企業が仕事を受注して利益が増えるからだよ。

基本的に経済を回して景気を良くするのは、私たち国民の消費活動によって決まります。

しかし国民の消費が冷え込んでいるときには、政府の財政政策によっても同じような効果があるのです。

 

個人の買い物とは規模がまったく違いますが、財政政策も「誰かにお金を払って作ってもらっている」という意味では「商品を買っている」ということと同じです。つまり、政府が財政政策を実施すると、世の中の商売の量が増えることになるのです。

そしてその効果が、世の中全体に波及(はきゅう)していくのです。

実際にどうやって波及するのか?

政府が財政政策として1兆円を使い道路工事を行う。

どこかの工事業者Aが、1兆円の仕事を請け負うことになり、利益が出る。

工事業者Aは、セメントなどの原材料をB社から仕入れる。

B社の売り上げが増え、C社から備品を購入する。

C社も売り上げが増え、D社から別の備品を購入する。

A社、B社、C社、D社で社員が増える(もしくは給料が上がる)。

新しく雇われた人、給料の上がった人たちが、商品を多く買う。

世の中で商品が売れていく。

世の中のお店が儲かる。

国民の給料が増える。

国民がもっと多く買い物をする。

世の中のお店がもっと儲かる。

国民の給料がもっと増える。
おおなるほど!こうやって景気が良くなるのか。でも1兆円なんてどこから出てくるの?
それは私たちの税金と、先ほども出てきた「国債」によって生まれるんだ!

国民の給料が増えた後、どんどん良い流れになってますね。一度「良い循環」が生まれると、その「良い循環」自体が、次の「良い循環」を生み出します。これを経済学では「乗数効果」と呼びます。

成長戦略

成長戦略では、「女性が輝く社会に!」や「新しい市場を創ろう」など、日本経済の実力を底上げする作戦が掲げられています。

首相官邸のホームページを見ると、次の4つの視点をベースで成長戦略を行なっているとのこと。

出典:内閣官房内閣広報室

その中でも重要な作戦「外需(がいじゅ)を取り込む」というテーマで解説していきます。

がいじゅ??また難しそうな言葉を・・・
言葉は聞きなれないけど、「外国からの需要」ってこと。つまり外国人のお客さんに日本の商品を買ってもらいたいってこと!
日本国内だけじゃ限界があるってことか。じゃあどうやってその外需を取り込むの?

方法は2つありますので、これから紹介していきます。

日本を外国にアピールする

一時期「クールジャパン」とかいう言葉が流行りませんでしたか?

なんだか良くわからない人も多かったと思いますが、クールジャパンこそ日本文化の魅力を海外に伝える取り組みなのです。

一番わかりやすい例は日本アニメですね。もちろんアニメだけではないですが、アニメも日本が世界に誇るコンテンツです。「ポケモン」や「ドラえもん」、「ドラゴンボール」なんかは海外で有名ですよね。あとはサンリオのキティちゃんも世界的なキャラクターになっています。

外国で日本アニメが放送されれば、日本の会社が放送料を受け取れるし、キャラクターグッズが売れれば、日本の会社が儲かります。日本の文化を知ってもらって、さらにビジネスにすることが大事なのです。

他にも「和食文化」や「日本のハイクオリティな技術」も海外に伝えていく企業もあります。

なるほど!そういったクールジャパンを海外に広める活動を政府がサポートするってわけか!
そのとおりだ!

外国人に日本に来てもらう

クールジャパンを海外に広げることも大切ですが、直接外国人を日本に呼び込んで商品を買ってもらうことも大切です。要は「観光客を増やそう!」ということですね。

クールジャパンを知ってもらい、日本に興味を持って実際に来てもらう。こうして日本の魅力を世界にアピールできれば外需を取り込むことが出来るのです。

2020年の東京オリンピックは、そんな日本をアピールする絶好のチャンスです。ぜひオリンピックをきっかけに日本に興味を持ってもらい、観光客を増やせると良いですね。

アベノミクスは日本にどんな影響を与えたの?

すごく良くわかったよ!じゃあアベノミクスはこの三本の矢を放つことで、日本の景気を回復させたんだね!
う〜ん、、それはちょっと違うかな?実際に景気が良くなってる実感ってある?
確かにそう言われると、給料だって以前と変わらないし景気が良くなっている実感ってない気がする。。。

ここまででちょっとおさらいですが、アベノミクスの三本の矢は「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の3つでした。

では実際に、この3つはどのような効果があったのか紹介していきます。

金融政策の効果

実際の効果は人によって結論が変わるとは思いますが、本書籍では「多少はうまくいった。でも想定通りにはならなかった」と説明されていました。

私個人的な意見としても同じで、「効果が強く現れていれば、景気回復の実感は少しでもあったんじゃないか?」と思うのですが、実際にはそうはなっていないという印象です。

でも企業や個人にお金を貸しやすくしたんだから、もっと効果が出ても良いんじゃないの?
これは金融政策の大前提の問題だね。金利を下げればお金を借りるって前提の政策だから、そもそも借りる人がいなければ成り立たないんだ!

金融政策は「世の中の企業や個人が、お金を借りやすくする政策」のこと。もっと言えば「お金を借りやすくして、お金を使いやすくする政策」です。

そしてもともと、「お金を借りたい人はたくさんいる」という前提で行われています。

 

「お金借りたいけど金利が高いから諦めよう・・・」って人がたくさんいて、金利を下げれば「お!金利下がったから借りよう!」「おれも!」「おれも!」と手を上げる人が増えることが想定でした。

しかし実際には、そもそもお金を借りたいと思っている人が、それほどいなかったということです。いくら金利が安くて「金利安いですよ!」と言ったところで、「いやいや、いりません」と断られるだけですよね。

なので、この金融政策に劇的な効果はなかったと言えるでしょう。

財政政策の効果

景気回復が実感できていないってことは、まさか財政政策も上手くいってないんじゃないの・・・?
するどいね、やはりこちらもあまり効果がなかったんだ。

 

結論としては「期待していたより効果は小さかった」と言われています。

財政政策は、政府がお金を使うことなので必ず何らかの効果は出ますが、もし「1兆円のお金を使って、1兆円の効果があった」では合格点を上げられません。最初の1兆円は、言うなれば呼び水であって、その後に広がっていかなければならないのです。

企業が利益を得る→人を雇ったり給料を上げたりする→国民がたくさん買い物をする→世の中の会社がもっと儲かる→国民の給料が増える、という流れを波及(はきゅう)と言いましたね。

しかし、その効果はコントロールすることはできないのです。

なぜなら国民の給料が増えたところで、たくさん買い物をするとは限らないからです。せっかく給料が増えても、みんなが貯金していたら波及しなくなってしまいますよね。

じゃあ財政政策が上手くいくかは、みんなの気分次第ってこと?
まあそうなってしまうね。最終的には「消費者の気持ち(消費者マインド)」がとても大事な要素になるんだ。

 

国民に「これから景気が良くなりそう」と思わせることが、財政政策を行う上で重要なポイントです。

成長戦略の効果

最後の期待!成長戦略はどうなったんだ??
う〜ん、これは説明が難しいところだけど、一言で言えば「これからに期待」かな?
え?つまり今の段階では効果がないってこと?
まあ言ってしまえばそうだ。目立った成果はないと言ってよいだろう。

成長戦略は、他の2つと違って「明確に何かをする」という決まりがあるわけでもなければ、短期的に成果が見込めるものでもありません。

言ってしまえば、まだ始まってもいないとも言えるのです。

ここは私たちも、「投資の促進」「人材の活躍強化」「新たな市場の創出」「世界経済とのさらなる結合」という4つの視点で、これから政府がどんな動きをしていくのかを見守っていく必要があるでしょう。

この4つを把握するだけでも、今後のニュースの味方も変わってくると思いますよ。

まとめ

それでは最後に簡単にまとめます。

・アベノミクスとは、日本の景気を回復させるための3つの作戦(三本の矢)。

3つの作戦は「金融政策」「財政政策」「成長戦略」。

・金融政策は、企業や個人にお金を借りやすくしてお金を使ってもらう作戦。

・財政政策は、直接企業の利益に貢献し、給料を増やしたり雇用を増やしたりして国民にお金を使ってもらう作戦。

・成長戦略は、将来的な利益に対し、しっかりサポートをして日本経済の底上げをする作戦。

・どの作戦も思ったような効果は得られなかった。

これで一通りアベノミクスについて理解が出来たと思います。

実際、アベノミクスによって景気が回復しているなんて言う人もいますが、私たち国民には景気回復が実感出来ないのもまた事実です。

政府が何をしているのか?ということがわかれば、今後のニュースでも「どの政策のために行動しているのか?」ということもわかってくると思います。

政治や経済について、私たち国民も少しずつ興味を持って見守れるといいですね。